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嶽 千尋 様 / 30代前半
8週間(ESL4週間、IELTS4週間)
PINES International Academy
フィリピンにはたくさん学校がありますが、私が学校選定の際に一番重視したポイントは、気候です。PINESがあるバギオはルソン島の北の方にあり、標高が高いので、他の地域に比べると気温が低く涼しいのです。私は暑いのが苦手なため、暑さに邪魔されることなく勉強に集中できる環境を希望していました。
また、バギオには他にも学校がありますが、PINESは老舗校である点と学生が真面目だという評判を聞いたので、ここに決めました。
書きたいことは色々とあるのですが、3つに絞り込み、詳しく紹介させて頂こうと思います。
一つ目は授業について、二つ目は先生・スタッフについて、三つ目は休日についてです。
私は、最初の4週間はESLコース(マンツーマン4時間、グループクラス4時間)、後半の4週間はIELTS試験対策コース(マンツーマン3時間、グループクラス3時間)を受講しました。ここでは、ESLのクラスで特に気に入っていた3つの授業を紹介したいと思います。(※授業内容はレベルによって異なります。ちなみに私はレベル7でした)
一つ目は、Patterns and Expressionというクラスです。名前の通り、フレーズを覚えて使ってみよう、というものです。毎回新しいフレーズ3~5があり、構文、文法、使い方を先生が説明してくれます。そして、自分でも例文をつくります。その他にActivityという名のディスカッションがあり、学んだフレーズを組み込みながら自分の意見を述べます。トピックはどれも興味深く、文化、習慣、社会問題について話すことが多かったです。
実は、このクラスの先生は19歳だったのですが、とても聡明で博識な方だったので、ついていくのが大変でした。しかし同時に様々なことを学ぶことが出来る一石三鳥くらいの授業でした。
写真:「Patterns and Expressionの先生と」
二つ目は、Reading Challengeというクラスです。リーデングの授業かと思いきや、発音のクラスでした。雑誌のコラムのような文章を声に出して読み、先生が間違った発音の単語を指摘してくれます。(コラムの内容もとても面白いのですが、発音の授業の為、内容については全く触れません^^;)
これまであまり気にしていなかった発音記号で、IPA (International Phonetic Alphabet) についても勉強することが出来ました。どの記号がどのような発音をするのか等、細かく教えてもらえます。中には違いが分からないものや、どうしても上手く発音出来ないものもあり、夜に部屋でブツブツと練習をしていました^^;
翌日には、前回出来なかった単語を復習するのですが、「良くなったね!」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったです。
この授業のお陰で、発音が向上したと思いますし、新しい単語を調べる際には、発音記号もしっかり確認するようになりました。
写真:「Reading Challengeのテキスト」
三つ目は、CBS Listeningというリスニングのクラスです。これはグループクラス(といっても私を含めて3人でした)で2時間の授業です。アメリカのCBSというニュース番組を見て、内容理解、クイズ、ディクテーションをします。
ニュースでは皆早口でしゃべるので、内容理解だけでも大変ですが、何回か聞いてアメリカ英語の特徴を理解し、聞くと同時に書くことも鍛えていきます。
実は、最初の頃はランチ後のリスニングのクラスということで、途中でボーっとしてしまうこともありましたが、これではいけないと思い、積極的に発言するようにしたところ、とても充実した時間になりました。リスニングではどうしても聞いている時間が多くなるのですが、合間に先生に質問したりアドバイスを求めたりすることで、クラスが活気付くのが感じられました。
思うように聞き取れず、悩んだこともありましたが、コース開始前のディクテーションテストでは3割ほどしか書き取ることが出来なかったものが、コース受講後のテストでは7割程度分かるようになり、成長を感じることが出来ました。
写真:「CBS listeningのテキスト」
私は8週間で合計12人の先生に教えて頂きました。中には2タームを通じて教えて下さった方もいました。
一人くらいは合わない先生がいるかな、と予想していたのですが、すべての先生に大満足しています。私がラッキーなだけだったかもしれませんが、周りの友達でも先生と合わない、と言っている人はあまりいなかったように思います。しかし、先生の変更や継続希望がある場合は、スケジュールの調整が可能であれば対応してくれます。
私の印象では、チャピスキャンパスの先生は皆プロフェッショナルでした。出勤は厳格に管理されていますし、ターム末には学生が先生の評価シートを書くので、遅刻してくる先生や、授業中に関係ない話をして時間を無駄にする先生はほとんどいません。
学校では先生だけでなく、管理、キッチン、クリーニング、セキュリティスタッフなどたくさんの方が働いているのですが、皆真面目&気さくで目が合うと話しかけてくれます。こうした人たちのお陰で、安心して勉強に集中することが出来ました。
学生からの意見も取り入れてくれているようで、私が留学中にも嬉しい改善点がありました。(食器が良いものになったり、新しい設備が導入されました)
写真:「2カ月で使用したテキスト達」
休日の過ごし方は人それぞれです。PINESはスパルタなので、平日は外出が出来ません。その為、週末は多くの学生が出掛けていたように思います。
私も、シティーツアーに参加したり、美味しいと評判のレストランに行ったり、パブリックマーケットを覗いたり、海に行ったりしました。
しかし、後半の1ヵ月は本格的に雨期に入ってしまい、平日も休日もずっと雨が降っていました。しかも土砂降りです。天気のこともありますが、IELTSコースに移ってからは内容がハードになったので、あまり外には出掛けず、自習に励んでいました。
休日は校舎内がとても静かになりますし、自習場所にも困らないので、ある意味良い環境かもしれません。私にはお気に入りの自習場所があり、週末の午前中はそこで集中して勉強することが出来ました。
写真:「バギオから一番近いサンフェルナンドの海」
余談ですが、初めての週末にラウンジで日本人の友達と日本語でしゃべっていたところ、ガードの方にしっかりチェックされ、ペナルティーを受けてしまったことがありました^^;
・・・チャピスキャンパスのEOP(母国語禁止ポリシー)は本当に厳しいです。休日でも気が抜けません。
日本人同士だと恥ずかしくて英語で話せない、と思われるかもしれませんが、PINESではそんな心配は無用です。私は日本の友達でも日本語で話したことがない人がたくさんいます。面白いことに、帰国後その一人と会ったのですが、英語で話しました(笑) もはや日本語で話すのが不自然に感じます^^;
最後に、2ヵ月の留学を終えて感じたことを書きたいと思います。
私は、仕事を退職して留学をしたので、年齢的にはかなり上の方なのですが、たまに感じるジェネレーションギャップ以外は気になることはありませんでした。むしろ、久しぶりに学生に戻ることが出来て楽しかったです。普段、交流することがあまりない年代の人とも話す機会があるところが留学の一つの魅力ではないかと思います。留学前は心配なこともありましたが、留学中は「不安」が「やる気」に変わりました。不安な気持ちがあるからこそ、頑張ろうというモチベーションになるのかもしれません。
実は、日本にいる時からIELTSの勉強はしていたのですが、思うように結果は現れませんでした。もちろん、教えてくれる先生がいるかどうか、ということが大きいのですが、その他にも同じ目標に向けて頑張っている仲間がいる、ということが予想以上に大きな励みになりました。モチベーションが上がらない、英語力が上がっているのか分からない、なかなか成果が出ない、というのは皆が経験することだと思います。そんな時に話を聞いてくれ、励ましてくれる先生や仲間がいるというのは有難いことだと、帰国した今、改めて感じています。
この二ヵ月、私は自信を持って、全力を尽くしたと言えます。しかしこれは一人では成し得ることは出来ませんでした。私を支えて下さったすべての方に感謝し、この気持ちを忘れず、次のステップに進みたいと思います。
嶽 千尋さんが通った学校はこちら
英語勉強に集中できる平日外出禁止のスパルタ学校
中澤 エミ 様
50代前半
大原 佑季子 様
20代前半
U 様
Sayo 様
20代後半
E 様
20代
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